腰痛と頭痛が同時に起きるケースについて

腰痛と頭痛

 

腰痛と同時に、頭痛が起こるという経験をしたことがある方は、とても多いです。

 

腰痛と頭痛は、一見離れていて無関係な感じがしますが、つながった痛みの場合が多いのです。

 

腰痛と頭痛が同時に起きる場合は、「緊張型頭痛」である可能性が高いと言えます。

 

緊張型頭痛は、背中などの筋肉の緊張によって引き起こされる頭痛のことです。

 

実は、骨盤から頸椎(けいつい)を通る筋肉には、そのまま肩や首にまで続くものがあります。

 

たとえば、背筋を伸ばす時に使われる脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)は骨盤から背中へつながっています。

 

また、脊柱起立筋より深い部分にある多裂筋(たれつきん)は、背骨と背骨の隙間を縫うような状態で付いています。

 

ちなみに、脊柱起立筋は、走ったり、ジャンプしたり、上体を起こしたり、頭を安定させる時によく使われる筋肉です。

 

多裂筋は、主に身体を捻る時などに使われます。

 

これらの筋肉が、骨盤や背骨の歪などの原因によって固まってしまうと、肩や首の血行が悪くなるわけです。

 

結果的に、頭への血流状態も悪くなり、それによって頭痛が引き起こされたりするのです。

腰痛と頭痛を引き起こすもう一つの筋肉 僧帽筋(そうぼうきん)

緊張型頭痛を起こす原因は、僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉が原因の場合もあります。

 

僧帽筋は、頭蓋骨の後側の下方から背中にかけて存在する筋肉です。

 

ふだんから悪い姿勢が習慣になっている人は、この僧帽筋に硬直が起きやすいです。

 

現代は、長時間、緊張した状態で座りっぱなしの姿勢でいることが多い時代と言えます。

 

もしかすると、あなたも座りっぱなしで、腰が痛いと思ったら、頭まで痛くなってきた経験があるかも知れませんね。

 

デスクワークや車の運転など、長時間同じ姿勢が続けば首から肩にかけての筋肉が緊張します。

 

そのため、神経を刺激して、腰痛と同時に締めつけられるような鈍い頭痛が起きるのです。

腰痛と頭痛の原因 緊張型頭痛を改善するには?

では、腰痛と頭痛の原因となる「緊張性頭痛」を改善するには、どうしたら良いのでしょうか?

 

一番良いのは、やはりデスクワークや勉強、運転等の合間に、頭、首、肩の筋肉をほぐすストレッチを行うことです。

 

緊張型頭痛を改善するためには、その原因である筋肉の緊張をゆるめたり、リラックスさせることが重要だからです。

 

緊張をゆるめるストレッチは、腕を左右に広げ、肘を曲げた状態で、肩甲骨を意識して腕を回す運動をすると効果的です。

 

その際、ゆっくりと深呼吸をしながら、息を吐くときを意識して運動すると、より筋肉がゆるみやすくなります。

 

また、首の後ろに温めたタイルを置いたり、お風呂で温めたりすると緊張が取れて、筋肉がほぐれます。

 

たったこれだけでも、かなり緊張型頭痛が和らいできますので、試してみてください。

 

腰痛と頭痛が同時に起きる場合は、慢性的な習慣から見直すことが大切なのです。

スポンサードリンク

スポンサードリンク

関連記事とスポンサーリンク